concept

神岳テラスについて

大人の隠れ家でワーケーション
神岳テラスに込めた思い。

神岳テラスは、地方のIT会社が本気でワーケーションを考えた施設。伊勢志摩国立公園内に位置する神岳の豊かな自然の中で、インスピレーションを感じて新鮮なアイディアが湧き出る場所を作れたら！そんな思いを神岳テラスに込めました。
Unique Company UNICOは「面白い」を真面目に考える会社です。『働く、遊ぶ』ワーケーションに大切なことは、わくわくしながらストレスが少ない環境で仕事ができること。だからこそ遊び心を持ちながらも機能面にとことんこだわりました。

耕作放棄棚田を活かした
　　新しい事業を

伊勢神宮の萱場を擁する神岳（正式名称カミガダケ）は、地元住人からは神岳（カミダケ）と呼ばれ親しまれてきました。かつては、山水を利用した棚田が盛んでしたが、林業政策により今では石垣を残すのみとなっています。
生まれ育った神薗町で先人たちの切り拓いた棚田がただ朽ちていくのがさみしいと、キャンプが趣味で全国各地を巡る弊社代表が、耕作放棄棚田でキャンプをしたらどうか？と考えたのが当事業の原点です。

コワキャン！プロジェクトの
はじまり

耕作放棄棚田の存在を知ったのは、地元のまち歩きイベントがきっかけでした。その後2019年に知人から神岳の山林の一部を購入、地元有志の方々と楽しみながら皆の遊び場を作ろうと山の整備を始動しました。
翌年、世界的に流行し始めたコロナにより日本経済も停滞。現在の業務との連携も深めながらできる新しい事業をという方針から、キャンプ場だけではなくコワーキングを併設することで、IT企業として本格的なワーケーション施設を立ち上げる事となりました。
いざ事業がスタートすると、道や給排水等、考えなければならないことが山積みで途方に暮れることも。「せっかくやるなら面白く」がモットーのUNICO。コワーキング×キャンプ＝コワキャン！プロジェクトと名付け、動画や写真で記録を残しながらプロジェクトに取り組みました。応援してくださる方も多く、皆さまの力を借りて何とか乗り越えることができました。「神岳テラスができるまで」は、UNICOが発信するYouTubeやSNS等でより詳しくご紹介しています。

「神岳テラス」は昼間にコワーキングスペースで仕事に集中し、夜はキャンプで交流することができます。翌朝、神岳に登ったり神宮参拝をして、プロジェクトの成功を誓うのはいかがでしょうか？仕事の場所を選ばないクリエイターをはじめとするビジネスパーソンが集まり、この場をきっかけに新しいアイディアに出会う、そんな姿を思い描いています。また、近い将来クリエイターのネットワークを作り、情報交換や仕事の紹介等ができるようにと準備を進めております。これからも多くの人と関わりながら進化し続ける「神岳テラス」にご期待ください。

神岳テラス本館について

神岳テラス本館の設計は、三重県志摩市の建築家濱口雄氏に依頼。遊び心と漢気溢れる一人の建築家との出会いが、神岳テラスをより面白いものにしてくれました。景色を存分に楽しめるよう1階部分はピロティに、棚田を模したテラスが欲しい、木造建設だけど柱を抜きたい等々。限られた予算の中で数々の無理難題を前に何度も打ち合わせを重ね、時には意見を戦わせながら設計から施工まで監修していただきました。夢を叶える建築家濱口氏でなければ実現できませんでした。濱口氏率いる職人集団も、YouTubeチャンネル用のカメラを片手に追いかけまわして質問しまくる特異な施主に戸惑いつつ、快く対応していただき感謝しています。

神岳テラス本館について

浜佐デザイン事務所
建築家　濱口　雄（一級建築士）

コンセプトテーマは「ブリコラージュ」。
ブリコラージュ（Bricolage）とは、「寄せ集めて自分で作る」という意味があり“器用仕事”とも訳される。理論に基づくロジカルシンキングと対極にあり、いわゆる社会に認められた一流を良しとするのではなく、UNICOの想いに共感・共鳴する人・モノが集まり生まれるドラマを期待するものである。
何ものでもないと思われている“身近にあるモノたち”が起こす予想外の化学変化。それを楽しみながら『偶然の出会いは必然』と面白がって創り上げるのがUNICOらしさであり、それをCOOLにプロデュースするのが我々UNKNOWNの仕事である。

ナル材を活用したルーバー

ナル材とは、真珠や牡蠣の養殖で使用された筏の骨組みに使う丸太のこと。現在、志摩市で養殖業者の廃業や筏の作り替えによって出る大量のナル材が問題となっています。
豊かな森が豊かな海をつくり、山で育った木が海の仕事を支えています。これまで十分に働いた木を邪魔者として扱うのではなく、山でもうひと働きしてもらい、大切な木の命を使い切ることでSDGsに貢献したいと考え、ルーバー材に起用しました。

神宮を望む 2本の磨き丸太

ナル材のルーバーに混ざり、2本の美しい磨き丸太があります。この柱は平成25年のご遷宮で、重要なお祭りの一つ天照大御神が本殿から新殿へとお遷りになる『遷御』（せんぎょ）の折、雨儀廊（うぎろう）に選ばれた材と共に育てられた杉材の磨き丸太で、今回特別に三重県大台町大杉谷から取り寄せました。棚田ラウンジの中心から外を見て、右側の柱は皇大神宮（内宮）の方角を、左側の柱は豊受神宮（外宮）の方角を示しています。